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その本で西岡氏は、まず飛鳥時代の法隆寺建築技術の高さを示すのに、(伝来されている筈のない)古代ギリシャ建築技術である 「エンタシス」 が柱状に用いられている点や、使用された木材の形状が不揃いなのは木目による強度重視だった点、日本の気候では日本産の木材ではないとダメな理由、日光東照宮など後世の木造建築物と比べても如何に当時の建築が理に叶ったものだったのか、などなどを詳しく解説してくれています。 それらだけでも十分面白いんですが、西岡氏の話で一番感動したのは、木の心を知ることで自然との共存の必要性や、自然の恩恵への感謝、日本の文化の奥深さ・美しさなどを学びとっている点でした。 日本って国は本当に、世界に誇れるモノがたくさんある国なんですよ。
先日 「NHK総合」 と 「NHK衛星」 とで三夜に渡って放送していた、法隆寺の特集番組を見ました。
昨年行われた一部修復工事を発端に浮かび上がった “法隆寺の謎” に関する番組でした。 西暦670年法隆寺全焼後、なぜ別の場所に今の法隆寺が再建されたのか? 全焼以前からあった筈の木造仏像はなぜ焼けずに残ってるのか? なぜ法隆寺に奉られている仏像は聖徳太子(今風にいう厩戸王?)がモデルなのか? そもそも何故、法隆寺は建築されたのか?などの解明・解説や、古代建築技術の高さ、携わってきた人々の信仰や情熱などを紹介したんですが、凄く面白かったです。 まだ早いですが、今年一番面白かった番組でしたよ、きっと。
“ 「地震と台風の国」 日本に、世界最古の木造建築物がある” という事実だけ見ても、如何に日本人の技術力が高く、物事一つに対し直向さを持っているかを感じられますね。 それだけでも、法隆寺が現存している価値はある気がします。
正直、その当時の歴史に関しては関心はあるものの、「日本書紀」 はデタラメっぽくて信じられないし・・・、最新の学説なんかもコロコロ変わったりするし・・・、結局、仏教は政治利用の為に伝来されたワケだし・・・、で真っ向から向き合えない面も個人的に盛りだくさんです。 だけど、それでも “日本文化” としての法隆寺や仏像の存在は心惹かれずにはいられません。
あまり他人には話したことが無いんですが、昔から仏像が大好きでした。 その理由は自分自身でも分かりませんが、仏像の写真集などもいくつか持ってます・・・ が、コレは本当に内緒なんです。 だって、『仏像が好き』 なんて言うヤツは変態にしか思えませんからね。 仏像の写真集を買うのなんて、エロ本買う100万倍恥ずかしいんですからね (特にレジが女の子だったりすると) 。 更に、一番好きなテレビ番組が毎年大晦日23時45分からやる 「行く年来る年」 で、冒頭の静かな場所に仏像並んでるシーンなんかが出ると鳥肌が立つんです・・・。 気持ち悪いですか? 異議ナシです。
子供の頃、親戚の爺さんが近所に一人暮らしでいた為、たまに家族で様子を見に行くことがありました。 その家で衝撃的だったのが、けっこう街中に建っている家だったにも関わらず台所が土間だった事と、テレビが 「NHK総合」 と 「NHK教育」 の2チャンネルしか設定されていなかった事です。 子供だったオレは 『このジジイはキチガイだな』 と思ったものですが、そんなオレが、同じくテレビはNHKしか見なくなっているとは夢にも思っててなかったでしょう・・・。 オレもキチガイの仲間入りか・・・、とそれを思い出し自嘲してしまう事もあります。
★ 「NHKオンライン」 NHKホームページ : http://www.nhk.or.jp/
吉田松陰と井伊直弼、正義はどちらだ? 勝者はいたのか? 己の信じる道を行く。