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『オレが総理大臣ならこうするのに!』 を公約として書いたりしています
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 相変わらずタラタラ読み続けている小説 「カラマーゾフの兄弟」 で、昨日も面白い文章をいくつか見つけたので、たまには抜粋してみようかと思い載せてみました。

■ 〈前略〉 ~ 彼はいまだに最終的な確かな知識を身につけていないようで、いわば年々、心ならずも実際面で知識をふやしてゆくことによって、認識しているらしかったが ~ 〈後略〉

 「こっけいでなんかないさ、それは君が正しくないよ。 偏見を持つ人間の目にたとえどう映ろうと、自然界にはこっけいなものなんか何一つないのさ。 ~ 〈後略〉」

■ 「〈前略〉 ~ 真冬、零下十五度も十八度もあるときのほうが、たとえば今みたいに、冬のはじめに突然、思いがけない寒さに見舞われたときほど、寒く感じたりしないものだよ。 今みたいに、零下十二度で、しかもまだ雪が少ないときほどはね。 つまり、人間が慣れてないからなんだ。 人間なんてすべて慣れさ。 国家や政治の関係でも、何事もね。 慣れが、いちばんの原動力なんだ。 ~ 〈後略〉」


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 「カラマーゾフの兄弟」 は翻訳のせいか、非常に読みづらい文章なのが玉に瑕(キズ)なんですが、こういうのを随所で発見できるのが魅力で止められません。

 一つ目のは、人間には蓄積した知識から答えを見つける人と、得た知識を参考に答えを創りだす人がいて、当然 “受売り” と “創造” とでは天と地ほどの差があって、前者の話はいつも全く面白みが無いし、後者の話はきっと面白い。 オレもよく感じます。
 二つ目のは、そのまんまです。 (コレの喩えではないですが) “動物ドキュメンタリー番組” なんか見てると、ついメインで扱われてる動物を主体に感情移入してしまい、肉食動物に襲われるシーンが来ると、『可哀そうに・・・』 なんて思ってしまいますが、襲った肉食動物だって生きるために必死ですしね。 ひょっとすると、その獲物を捕らえられなければ死んでしまっていたかもしれませんし。 ただ事情を知らなければ、誰でも一方的な見方をしてしまうのも当然なので、結局は “無知は罪” って事です。
 三つ目は、オレもよく使う喩えによく似てるので、共感を感じました。 その 「慣れ」 を上手く利用したのが上記の政治でもあり、宗教でもあり、商売であり、教育でもあり、普段の生活であるワケでしょう。





 しっかし、ドミートリィ逮捕直後のネリュードフとのやり取りを読むのは疲れたな~。 ドミートリィの人格を理解するのに必要な場面なのかもしれんけど、あんなに長々やらなくてもいいのにな・・・。 天然バカなドミートリィによりも、弱い者イジメを楽しむかのようなネチっこいネリュードフ達の方に悪意を感じた。 ドストエフスキーの父親に対する恨みみたいなものかな。

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